貼表紙バインダーのデザインについて

今日は貼表紙タイプのバインダーのデザインを組む際に知っておいた方が良いポイントをご紹介したいと思います。

そもそも貼表紙バインダーって?って方はまずこちら→  をご覧ください。

サイト上で制作工程を紹介しているバインダーのテンプレートのイメージがこれです。

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黄色がバインダーの製品サイズとなり、実際に商品の表面に見える部分です。ただ、データ自体は仕上がり範囲よりもさらに大きいサイズで作成しなければいけません。それは、印刷紙を芯材に貼って巻き込むという作り方に関係します。

では、実際にテンプレ上にどうデザインすればよいかというと、次の画像のようになります。※使用したイラストは人気イラストレータの珈琲貴族さんに特別に描きおろしていただきました。orime

仕上がりラインよりも印刷データが大きくはみ出してますね。そのはみ出た部分まで印刷されますが、製品の中面側へ折り返されるので表からは見えません。見せたい文字やデザインは、仕上がり線の内側へ配置しなくてはいけなくなります。今回制作したサンプルは、表紙側(右)には印刷サイズぎりぎりまでイラストを配置し、裏表紙側(左)には縮小したイラストと紺1色の塗り足しをつくりました。背表紙は塗り足しの紺色がそのまま連続しています。

これを仕上げるとこのように見えます101002

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表紙側はイラストが全面に見えて迫力がありますが、元のデータにある背景の一部や脚のひざ上部分が見えなくなり、せっかく描いたのにもったいないという感じがあるかもしれませんね。裏表紙側はイラストそのものは全体が見えるようになっていますが、迫力という点では物足りなさを感じる方もいるでしょう。ですが塗り足しの色やデザインを工夫することで、額縁のような効果が出る可能性もあります。見せ方に幅が出ますね。文字などは仕上がり線の内側にいれているのでちゃんと見えています。

ここで、仕上がりライン(黄色の範囲)のぎりぎりまでイラストを配置して、折り返し部分(青より外側)から塗り足せばいいんじゃないか?って思ったとしましょう。確かにそれは良い考えのように思えるのですが、実は問題があります。

それはズバリ!ズレが目立つ!!

作り手側の立場では、本当はズレとか言いたくないんです。完璧にできますと言いたい!でも、実際紙を糊で貼る作業は、紙の伸縮との戦いです。印刷紙は糊を塗るとその水分で伸び、乾けばまた縮むのです。そういう伸縮もある程度計算にいれて作業をしていても、読み通りにはいかないものがあるわけで。

大げさに言えば仕上がりラインいっぱいまでイラストを入れたつもりで、出来上がったら塗り足し部分が表に出た!なんてこともあり得るわけで。(そこまでわかりやすくズレたら検品で引っ掛かりますけどね)

実際は芯材の厚み分、折り返しから内側に回るまでのどこかでイラストから塗り足しに切り替わります。その見え方に個体差が出るため、見栄えを考えると連続したデザインで組んだ方が良いという話ですね。

ということは、表、背、裏表紙でデザインを切り替えるのも同じようなリスクがあるんじゃ……と気付きました?そうなんです。今回のサンプルの背表紙の部分を見てみましょう。100202

右側が表紙ですが、デザインの切り替わりがこのように見えます。ちょうどイラストが切れる位置ですじ押しをして折るとこのような見え方になります。これが気にならないという方は折り目でデザインを変えても問題ないでしょう。

ちなみに大きくズレた例を作ってみました。100204背表紙側にイラストが大きくはみ出して見えて、なんだか不格好になってしまっています。ここまでズレたものは検品で除きます。が、心配な方は連続したデザインにした方が安全です。

 

ところで、折り返した端の部分は中面側から見るとどのようになっているのでしょうか?

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表側から芯材を巻き込むように折り返した印刷紙は最初このようになっています。このままでは、中のグレーの芯材が丸見えなので、この上からもう1枚紙を貼るのですがそれが次の写真です。100203見返しと呼ばれる中面には、製品サイズより一回り小さいサイズの紙を貼ります。なので表側の印刷紙の折り返し部分が端から少し見えているのがわかりますね。これが、最初に示したテンプレ画像の青い部分です。この青の部分だけに独立したデザインを入れたいという方がいらっしゃいますが、やはり紙の伸縮や貼りの誤差などの可能性があり、思ったとおりの見え方にならないことがあるのでお勧めしていません。表側(黄色の範囲)から折り返しの見える部分(青色の範囲)、そして見返しで隠れる部分(ピンクの範囲)へと連続したデザインを入れられることをお勧めします。簡単にいうと、表面から紙の端までデザインを切り替えない方が安全です ってことです。見返しの紙そのものに印刷をしたり、色無地に変えたりすることはできますので、中面にもデザインを入れたいという場合は、見返しの紙を工夫される方法をお勧めしています。

いかがでしょうか?ちょっとわかりづらかったかもしれませんが、貼表紙バインダーの特徴というか、癖みたいなものはわかっていただけたでしょうか?デザイン時から仕上がりが想像がしやすくなるよう、少しでも伝わっていればいいなぁと思います。

 

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